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トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

いつかイギリスへ留学したい人へ、経験者が伝える最低限の知識7つ

一時期、イギリス留学の相談に乗っていた。といってもプロとしてではなく経験者として話を聞いていただけだが、中には「このまま留学されちゃ大変だ」と思うこともあった。私は怠惰なので毎回同じ相談は聞いていられず、ここに留学について最低限必要な知識を書き残しておく。

1.必要なお金は大体年500万円くらい

「留学費用、いくら貯金すればいいですか?」は必ず訊かれるので最初に。ざっくり年500万円くらいあれば大丈夫だ。内訳はこんな感じ。なお全てロンドンで暮らすイメージで書く。£1(ポンド)=178円で計算した。

 

学費  120万円~350万円

語学学校の学費は週5、午前だけ授業で120万円くらいに抑えることができる。フルタイムの語学学校、現地中学~大学なら200万円、MBAは350万円くらいが目安。芸術系など特殊分野は楽器や画材で追加費用が発生するものの、これは日本も同じなので割愛。

 

生活費 100万円~200万円

100万円は「1年に1度も服を買わず、自炊のみで1度も外食せず暮らした場合」くらいの目安。イギリスは外食が異常に高い反面、食品へは消費税がかからないので自炊ならラクに生活できる。また医療費は原則タダなので安心だが、歯医者はべらぼうに高いので日本で検診を受けておきたい。

交通費も日本感覚で動くとドン引きするくらいかかる。例えるなら恵比寿から渋谷の距離で約400円。1つか2つの駅くらいなら歩いて節約する人が結構いる。

 

なおイギリスの外食はこんなイメージです。インド料理と中華は美味しいから安心してください……。

 

家賃  80万円~100万円

ロンドンは家賃が日本の比ではなく高いので、学生はフラットシェアリング(=シェアハウス)をすることが多い。シェアなら400ポンド(7.1万円)/月まで抑えられることもあるが、代わりに田舎へ行くこととなるため交通費がかさんで悩ましい。

 

【ワンポイント】予備費の準備を怠らずに!

海外では何があるか分からない。パスポートを盗まれるかもしれないし、携帯をひったくられるかもしれない。何よりも為替の変動で予算不足となる可能性がある。私が留学していたときは留学当初より£1が+100円になり死ぬかと思った。(全てのコストが1.8倍になった)

特に「あちらでバイトしながら生活費を補填したい」と言って予算不足のまま飛び立つ人がいるが、英語が話せない人間を雇ってくれるのは日本料理屋のバイトくらいである。そこは国際結婚した奥様方で溢れんばかりなので、あなたが新たに入るスキはない。あと、現地校はみっちり勉強をしないと落第するためバイトする時間もないはずだ。

 

2.英語ができないとイギリス留学はできない

「英語を学びにイギリスへ」という相談が多いが、語学学校へ行く以外では、英語ができなければイギリス留学はできない(17歳以下を除く)。英語力がビザ(入国許可)の取得に義務付けられているからだ。

実は海外旅行などでも観光用のビザを私たちは発行されているのだが、英語圏へ日本人が行く際に手続きがラクなため「こんなもんか」と捉えている方も多い。留学ビザは手続きが観光ビザの比ではなく面倒なのでお覚悟を。取得手続きを支援してくれる会社もあるので「留学 エージェント イギリス」で検索を。

 

【ワンポイント】 TOEICや英検はビザ取得時の英語力証明に使えない!

英語力を証明するためにはIELTS(アイエルツ)と呼ばれる試験を受ける必要があるので「イギリスへ留学したいけど何から始めればいいかわからない」人はIELTS対策から始めるといい。(この受験料がまた2.5万円もかかる。泣)TOEICTOEFLは不可なので注意。

取るべきスコアは行きたい学校ごとに異なるが、美術など比較的英語が不要とされる分野で6.0(TOEIC 750点程度)、文系学問なら7.5(TOEIC 900点程度)~。実はTOEFLに比べてスピーキングが少ないなど日本人に有利な試験かも。

 

参考書は日本語でもいくつかあるので、英語参考書が怖い方はこちら。

新セルフスタディ IELTS 完全攻略

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 こちらは公式問題集。公式問題集が一番大事なのはTOEICと変わりません。今はver.10が最新のようだが随時番号が更新されるので必ず最新版をチェックしてください。

Cambridge IELTS 10 Student's Book with Answers: Authentic Examination Papers from Cambridge English Language Assessment (IELTS Practice Tests)

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IELTS勉強方法の個人ブログだと、この記事あたりは参考になるかも。

IELTSで確実に7以上のスコアを取れる対策と勉強法 - 一念天に通ず

IELTSでOverall:6.5を取るのに僕がして有効だと思った18個のこと | わたぽんWorld-UK

 

★最新情報は イギリス留学 | ブリティッシュ・カウンシル でどうぞ

 

3.日本食をイギリスで手に入れる方法

海外旅行でも日本食をたまに食べたくなるような人にとって、日本食は命綱だろう。そこで欠かせないのが (1)日本食販売店 と (2)和食のレストラン である。

 

(1) 日本食販売店

ジャパンセンターと呼ばれる大きい日本食スーパーがロンドン、ピカデリーサーカス駅そばにある。ここへ行くと食料だけでなく本やCD、雑誌まで買えるのでロンドン住まいの人は足しげく通うことになるだろう。なお本は2~3倍の値段になるので、日本の雑誌は在英日本人にとって貴重品である。

ジャパンセンターで手に入るのが「英国ニュースダイジェスト」という日本人向け冊子。日本人向け求人や賃貸情報が入るので英語が苦手なうちは欠かせない情報源になる。地元民オススメのレストラン情報なども載っている。食の砂漠ロンドンにおける命の水となるはずだ。

 

ただ、どうしても安くはならないので留学する際にあらかじめホテルやフラット宛でダンボールに日本食を詰めて、1ヶ月後に届く船便を送っておきたい。余っても在英日本人や外国人向けギフトになるから多めに。カップ麺、明太子のパスタ、レトルトカレー、チョコレート菓子はホームシック患者に愛好される。

 

(2)和食のレストラン

前は三越がロンドンにあったが、閉店してしまった。日本人が経営している料理屋は結構あるのでお近くで探されることを勧めたい。だいたい予算は9,000円くらいとお高いが、イギリスの外食なんてちょっといいところへ行くとこんな値段になるのでアキラメロン……。

あとは「安い店あるじゃん」と思っても絶対に入ってはいけないのが「WAGAMAMA」と「Yo! Sushi」のチェーン店2つ。日本食の定義がここまでブレうるか、と感動したいならバツゲームと思っていけばいいと思う。下記リンクは崇高なる犠牲者たち。

マズいと噂の「WAGAMAMAラーメン」から絶品魚料理まで色々食べてみた 

『現地日本人から「マズイYO!Sushi」と呼ばれるSushiチェーンに挑戦してみた!

 

実はイギリス版食べログもある。国内全土のレストランランキングで最高スコアが3.55というのがイギリスの食力を物語る……。頑張れ、イギリス!

 

 この本はイギリスへ行ってから読むと涙なしには読めないので、ぜひ渡航のお供に。イギリスのご飯はなぜマズいのか、論理とパッションで追求してしまった迷著。

イギリスはおいしい (文春文庫)

イギリスはおいしい (文春文庫)

 

 

 

4.ホームステイは中級者向け滞在方法

よく留学と言うと「ホームステイで家でも英語を勉強!」という手段があるが、個人的には初心者にオススメできない。理由はトラブルが起きたとき、英語で交渉する能力がないからだ。

ホームステイ先には日本の世界一優れたサービスと比較すると、信じられないくらい劣悪な環境もある。具体的な例としては「会話を一切してくれず無視される」「食事が毎食ジャガイモとパンなど偏りすぎている」「セクハラ」「シャワーが水しか出ない」など。これらのトラブルが起きるのは、ホームステイを生業にしている家庭は貧しいところも少なくないから。

ホームステイをしても大丈夫なのはトラブルを自力で解決できる英語中級者以上か、留学エージェントを通してすぐホームステイ先を変更できる人だけです。自力で留学手続きをする初心者は、ホームステイではなくフラットシェアを目指してほしい。

参考)フラットメイトを募集する掲示板

 

5.孤独な留学生を狙うビジネスがある

留学先では英語をある程度使いこなせるようになるまで孤独な英語との戦いが続く。そこで気をつけたいのがマルチビジネス・宗教勧誘。「日本人で集まる会があって」と誘われたら住所で検索すること。

具体名は出せないが私の滞在中に3つほど宗教勧誘を受けた。こういうコミュニティが怖いなら英国日本人会 - Japan Associationのような大きな団体で交流するのが一番である。ただしちょっと年齢層が上なので、お若い方にはなじみにくいかもしれない。

 

6.治安は基本的に日本よりちょっと悪い

日本は治安のいい国だと言うが、それをイギリス滞在を通じて痛感した。私の場合、追いはぎ1回、窃盗2回を経験している。しかも窃盗は学校内で発生した。といっても大掛かりな窃盗があるというより小犯罪が多発しているイメージなので、命の心配をすることはない。それでも下記くらいの注意はしたほうがいい。

 

1.財布は2つ持っておく。追いはぎに遭ったらその場で投げてよこすダミーと、本物。本物財布はカバンではなくコート下のジャケットポケットへ。

 

2.いかなるときも荷物を置いてどこかへ行かない。たとえ学校の休憩時間や教会のミサでも。私の友人は教会で祈っている間にパソコンを盗まれた。神も仏もあったもんじゃない。

 

3.薬物に手を出さない。カジュアルにマリファナが使われているのでうっかり手を出す日本人も少なくないが、一応犯罪なので注意。ドラッグと称して睡眠薬を飲ませ金銭を盗む犯罪もあるためいずれにせよ関わらないほうがいい。

 

4.一度トイレへ離れたら、戻ってきた飲み物には手をつけない。親しい友達に見張ってもらったり、トイレへ行く前に飲み物を空にすれば問題ない。

 

5.鞄を開けっ放しで歩かない。日本人に多い。財布取り放題パーティにしか見えないので観光客でも注意することがある。

 

6.危険なエリアを避ける。ロンドンエリアガイドなどに記されている危険なエリアは女性なら昼もNG、男性も1人歩きを避けたい。私が追いはぎに遭ったのはこの地域。真昼間だから甘く見てましたわ……。

 

【ワンポイント】 できればブランド物は全部日本においてきてほしい

ある時、留学する女性へ散々口を酸っぱくして「金持ちに見える服装をするな」と伝えておいたのだが、当日空港でルイ・ヴィトンのスーツケースでやってきた。電車で戻ると追いはぎに遭いかねないので、タクシー移動へ切り替えたことがある。

街中をブランドを身に着けて歩き、地図を見ながら歩くなんて「私はアホな日本人です」と叫びながら歩いているのと変わらない。オススメは「バリバリ」とも称されるマジックテープがついたビニールの財布。身を守るなら質素な服装を。バリバリ。

 

7.GPAは取り返しのつかない大事な要件

イギリス留学のフローは、英語の試験対策→受けたい学校の要件(英語力、GPA=大学成績)を満たす→ビザ取得・住まい探し→渡航となる。つまり受けたい学校に見合うGPAが残せていない場合は英語ができても入学できないのだ。

各出身大学によってGPAの計算方法が異なるので、まずは自分の出身大学がどうGPAを計算しているか学事に問い合わせてほしい。成績証明は大学で発行できることが多い。

 

【ワンポイント】 GPAが足りない人はファウンデーションコースで

GPAが足りない、英語が今一歩という人のために、1年間のファウンデーションコースと呼ばれる大学予備課程がある。高校卒業後留学する人向けの「足慣らし」コースだ。ファウンデーションコースそのものは学位にならないものの、そこから大学へ進学できることもあるので各大学の条件を調べておきたい。もちろん大学卒業者でも受けることができる。

詳しくはこちら>Foundation Course|イギリス留学を無料サポートするbeo

語学学校や専門学校ではGPAが不要なことも多いが、日本の就職活動では専門学校の学位が専門分野以外で評価されないためできれば学位を取得して帰りたい。

 

ここまで、イギリス留学でよく質問されることをざっとまとめたので、いつかイギリスに行きたい方のお役に立てれば幸いだ。

 

最後に必須のリンク集を残して去る。

www.gov.uk

www.educationuk.org

 

 ★英語圏は留学費が高い傾向にあるが、マイナー語圏は奨学金も充実しているので海外滞在経験のみが目的の場合はぜひ奨学金取得を検討してほしい。昔のブログに毒親から生き延びる方法として、このことを書いた。

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