読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

その「恋愛ハウツー本」本当にあなた向け?本屋で悩む前に知りたい分類と基本の12冊レビュー

女性の生き方 ライフスタイル

恋愛ハウツー本を、人生でほとんど読んでこなかった。なんせ店頭に並びすぎなのである。まず何を選んだらいいか分からん。

 

しかし私も気付けば恋愛コラムを書いていた。他の作家さんはすなわち「業界の先輩」だ。そこでこの1ヶ月、集中的に恋愛コラムを読んで、読んで、読みまくった。本稿はそんな私がおぼろげに理解した、ヒットメーカーたちの恋愛コラム4分類である。本屋で悩む前に参考にでもなれば幸い。

今回便宜上リンクをAmazonへ貼っているが、恋愛本は相性で決まる側面が強いのでネットよりぜひ店頭でパラ読みしてから買ってほしい。私の勧める本が、あなたにとってはゴミかもしれないし、その逆もしかり。それが恋愛本の面白さである。

 

恋愛コラム「動機」で図る4分類

f:id:toianna:20160224171517j:plain

 

「恋愛ハウツー本をなぜ書くのか?」という著者の動機で考えると、この4ジャンルに分類される。なお「恋愛について書く動機が分からない著者」枠でDJあおいさん、Kaori Taoさんが挙げられるが今回は割愛しつつ、各項目の説明をしたい。

A.恋愛市場を分析する冷静な「解説者」

昨今の若者の恋愛はどうなっているのか。恋愛のいまを分析し、解説するのがこのジャンル。作者は恋愛自体に興味があるというよりも、少子高齢化や未婚化・非婚化の社会的現象に興味を持つ傾向にある。

 

分析が主体なので、読んでも愛される女子や結婚できる人間にはならない。読者もそんなもの、求めていないはず。婚活って結局何なの? 今の20代、30代ってどうなっちゃってるの? と全体像を捉えたいならオススメ。

 

2008年発売だが、いま読んでも現状が全く変わっておらず恐ろしいのがこちら。質的調査が中心になりがちな婚活の現状について、データで切り込んだ野心作。

「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)

「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)

 

 

 「結婚って、コスパ悪いし」と言われる現状を調べていった話題作。草食系男子という伝説の言葉を作った魔術師、牛窪恵さんによる最新刊。この世代が書いた本はどう分析しても結論が「若者よ、もっと恋愛しろよ!」になってしまう傾向にあるので、結論以外のデータに価値があると思う。「結婚四季報」的存在。

 

 質的調査で最近面白かったのがこちら。結婚したいって女子は言うけど、本当はそうでもないんでしょ?という指摘は私も賛同しかないので楽しく読めた。データ分析したい人には物足りないらしいけど、アンケート調査って莫大な予算かかりますからねぇ。

本当は結婚したくないのだ症候群

本当は結婚したくないのだ症候群

 

 

B.私もこうだったのよと人生を指南する「先輩」

恋愛コラムを想像した場合、大半の人はここを想像すると思う。著者の大半が女性で「私の失敗から学びなさい!」と教えてくれる先輩たちの本だ。タイトルの「こういう女性向け」部分に共感できるなら買ったときバイブルになること請け合いだが、逆に真逆の人生を歩んでいたりすると1P目から共感できないので注意。まあ、タイトル刺さらなかったら買わないと思うので、誤爆は少ないと思う。

 

オクテな女性を狙い撃ち!アルテイシアさんの本。私は肉食系なので「なるほどオクテ女子ってこんなこと考えるのか」と参考になった。最近「VERY妻になりたかった母の死から学んだこと 」と過去から伝わる「これ以上、後についてくる女性を苦しめてなるものか!」という決意が胸を打つ。

 

女性のためのキャリア支援から、婚活支援まで幅広く対応するまさに「人生の先輩」こと川崎貴子さんの最新作。結婚は戦略であり、自分がリーダーシップを取って進むのだと教えてくれる

結婚したい女子のための ハンティング・レッスン

結婚したい女子のための ハンティング・レッスン

 

 

 なぜかクズ男を捕まえてしまう女性のために書かれたロングセラー。男性の著者でありながら女性への優しい目線はユニセックスな「先輩」である。私はメンヘラ女子を見つけるたびに「まずはこれを読め」と口に突っ込んでいる。

 

 未婚のプロことジェーン・スーさんが「笑いながら自分に向き合えるように」と優しい目線で方ってくれるアラフォー向け恋愛指南書。爆笑しながら最後まで読めるのに、本をパタリと閉じてから「婚活しよ……」と思わせる筆致はあまりに魅力的。

私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな (一般書)

私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな (一般書)

 

 

C.ホステス・愛人経験からノウハウを語る「プロ女」

かつて銀座のNo.1 ホステスだった、年収1億円の男性に囲われていました……そんな経験から語られる恋愛ハウツー。長い関係を築くことよりも「男をどうやって落とすか」に注力した作品が多い。なお、なぜかスピリチュアル系との親和性も高い。

 

このジャンルで正規の大ヒットを飛ばしたのが蝶々さん。「蝶々さんだから買う!」という固定ファンも多く、恋愛系コラムで大成功を収めた。他の作家ではマネできないふわふわと男性を癒す話し方や盛り上げ方は傾聴に値する。特定の男を愛する方法ではなく、全方位モテを狙うならこのジャンルの本がいい。

 

大ヒットしている蝶々さんの本でも、最も売れている著作のひとつ。目次からして「電磁波塔と、土地のエネルギー」「誰でもわかる、宇宙の秩序」など読者を選ぶ内容が目白押しなのだが、読者の心をがっつりさらっているから無問題。恋愛本は、受けたら勝ちなのだ。

蝶々の男子にはナイショだよ。PINK

蝶々の男子にはナイショだよ。PINK

 

 

 こちらも銀座の人気ホステスさんによる恋愛ハウツー。昼は心理カウンセラーをしているだけあって、傾聴力や深堀りの手法はビジネスでも役に立ちそう……というか、もはや恋愛ではなく交渉力で勝負したい総合商社社員や広告代理店パーソンが読むべき本。 

銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方 (だいわ文庫)

銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方 (だいわ文庫)

 

 

D.男性目線で男心を解説する「お兄さん」

女性が語る「男心って、こんなものよ」には実際の男性と乖離がある。なら、男性が書いた恋愛指南なら、男心がつかめるんじゃないか? そんな目線で書かれているのがこちら。

9割は「昔は遊んでいたお兄さんが、恋愛を教えてあげる」スタンスなので、全ての著者を鵜呑みにすると遊び人に都合のいい女となってしまうリスクもある。その一方で女性では決して理解できない男性目線でのセックスの価値など、学ぶべきところも多いので劇薬としてたまに摂取したい。 

 

男性が語る恋愛論で最も有名な水野敬也さんの本。元々はLOVE理論という男性向けのハウツーを連載しており、その際に女性からも相談が集まったことから執筆されている。読んでいて笑いが止まらないのでもはや恋愛していない人・婚活なんかどうでもいい人へも超オススメ。

スパルタ婚活塾

スパルタ婚活塾

 

 

 このジャンルに触れるならば語らざるを得ない究極の恋愛ハウツー本、藤沢数希氏のナンパ術「恋愛工学」を網羅した小説風の著作。女性を狩りの対象とみなし、ナンパに慣れていくことで最高の彼女を手に入れろと説く。強烈な信者と強烈なアンチを生み出した問題作として一躍有名になった。参考にこそできないものの、激辛ラーメンみたいなクセになる味わいがある。

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。

 

 

 なんつータイトルや。ファーレンハイトさんこと、桐谷ヨウさんにご献本でいただいたので掲載。近日発売予定の、女性経験を総括して語る全方位女性向けの恋愛ハウツー本。

仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。

仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。

 

 

 終わりに、そして始まりに

ここまで私がガッと読んでわかったつもりになった恋愛ハウツー本のジャンルと、実際に読んだ12冊を掲載してきた。

恋愛ハウツー本市場を知るためにざっと読んだので、好き嫌いをなるべく排除して読んだつもりだ。しかし冒頭の言葉を繰り返すとおり相性が強く関係するジャンルなので「まえがき」をパラパラ読んでからレジに並ぶくらいが失敗しなくてちょうどいい。ジャケ買い・レビュー買い厳禁! 恋愛と同じくモテている本ではなく、あなたの運命の本に出会ってくれれば嬉しいと思う。

 

川崎貴子さんの本は、以前レビューを書かせていただきました

toianna.hatenablog.com