トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

コピペ推奨、飲食店向け「ウチの店員英語ムリ」「ワンドリンク制」を丁寧に伝える英語

恵比寿の居酒屋が、「英語使うな!  日本語以外話すな!」と書いたメニューを外国人に渡していることが判り、ちょっとした騒動になった。

食べログで見ると「ミニスカ女子は1杯無料、※ブス不可 ※23歳以上不可 ※審査あり」と日本人まで差別する大変徳の高いお店。アホらしくてバッシングする気にもなれないから、審判は閻魔様に任せる。

 

とはいえ、日本語を話そうともしない外国人に困り果てる飲食店の人も多いのは事実だ。店員さんへ話を聞くと「英語でまくしたてられ『何で理解できないんだ』とムっとされる。ここは日本なのに!」といった声も多い。

 

都心のど真ん中で簡単な英語すら通じない国は確かに珍しいが、こっちが怒られるいわれもない。要は伝え方の問題である。そこで飲食店の人がコピペでメニューの下っ端にでも書いておける、最低限の英語表現をここに記しておく。

 

 

ウチのスタッフ、英語話せません

  • Sorry we only speak Japanese.
  • No English speaker available in this restaurant.

どちらも「当店のスタッフは英語を話せません」だが、後者の方が良く使われる。

 

  • We appreciate if you could enjoy ordering experience in Japanese, as we do not speak English.  

「当店のスタッフは英語を話せませんが、こちらで日本語の注文をぜひ体験していただければ幸いです。」ポジティブな言い回しになるので客が不快になりにくい。

 

待ち時間など店外で必要な説明

  • Please kindly write your name to this waiting queue (line) list. 

「お待ちになる方はこちらのリストへお名前をご記入ください」

★queue はイギリス英語、lineはアメリカ英語で「列」。どちらでもいいが、イギリス英語にしたいならqueueで。

 

  • It will take 20 minutes approximately.

「約20分ほどお待ちいただいております。」

 

  • Cash payment is only accepted.  We appreciate your understanding.

「現金払いのみお受けしております。何卒ご了承いただければ幸いです。

 

  • We apologize that we are fully booked by a private party.  We will be available after 10 p.m.

「申し訳ありませんが、本日貸切となっております。午後10時以降であればお越しいただけます。」

 

  • Sorry, our restaurant is fully reserved today.

「申し訳ありません、本日はご予約で満席となっております。」

 

  • Smoking free in our restaurant.

「当店は禁煙です。」

 

  • Smoking available from 5 p.m.

「午後5時より喫煙可。」

 

  • There are smoking seats in this restaurant.  Please follow the smoking sign inside.

「喫煙席が一部ございます。店内の喫煙マークに従ってお進みください。」

 

  • Take out available.  /  Take away available.

「お持ち帰りいただけます。」 

★ / の前と後、どちらでも同じ意味だが後者はイギリス英語。イギリス英語にしたければ後者で。

 

店内メニューの説明

  • Minimum one drink per guest is required.

「1名様につきワンドリンクをお願いしております。」

 

  • There is a cover charge of 500 yen per guest.

「500円をお席代として頂戴しております。」

 

  • 800 yen minimum order is required per person.

「お一人様最低800円をご注文いただいております。」

 

  • There is a small appetizer provided per person with a cover charge 1,000 yen.

「お通しとして1品お出しする代わりに、1,000円を席料としていただきます。」

 

  • There is a small appetizer per person with free charge.

「無料でお通しを1品お出ししております。」

 

  • There is 5% of service charge included to the listed menu price.

「サービス料の5%が、メニュー代金に含まれています。」

 

  • There will be 5% of service charge NOT included in the menu price.

「サービス料の5%がメニューとは別途加算されます。」

 

  • 2 hours available per group to enjoy our meal.

「お席は2時間制です。」

 

  • We currently give out this free, to all guests as a campaign, please take it.

「いまキャンペーンで、無料にてこちらを差し上げています。どうぞ。」

 

その他よく使う文章

  • This one is our speciality (specialty).

「こちらが当店のお勧めメニューです。」 ★()内はアメリカ英語。イギリス英語なら speciality で。メニューに「おすすめ!」として貼り付けるなら「our speciality」。

 

終わりに・もしできれば記載してほしいこと

もし外国人フレンドリーなお店を展開されたいのであれば、アレルギー物質、ベジタリアン向け、豚肉の有無は記載してほしいなと思う。特に小麦アレルギーの人なんかは、日本でヒヤヒヤしながらごはんを食べているはずだ。豚肉の有無はイスラム教徒に配慮するためだ。味の素に豚肉エキスが含まれて問題になったこともあるので、ダシや材料に入っているなら書いてくれたほうがありがたい。

 


  • Allergic ingredients: Milk / Eggs / Fish / Crustacean shellfish / Tree nuts / Peanuts / Wheat / Soybeans (アレルギー食:牛乳 / 卵 / 魚 / 甲殻類 / ナッツ類 / ピーナッツ / 小麦 / 大豆)

  • Pork used in this meal. (このメニューへは豚肉を使用しています)

といっても、肩肘張らずにテキトーに。東京はグルメ・キャピタル(グルメの首都)と呼ばれる名誉を授かったのだから、みんなに美味しい思いをしてほしいなあ、とのんびり思っている次第である。