トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

アラサー7人で老後2,000万円を貯める方法を考えた

5月。新宿某所に、アラサーが7人集まった。

全員1987年生まれという以外は、これといって共通点はない。学歴や仕事もバラバラ、既婚から独身まで。だが彼らには、同じ課題があった。

 

「老後の資金を貯めたいが、何をどうしたらいいか分からん」

 

そこでお互いの知見をぶつけりゃ何とかなるだろうと、7名集まったのである。これは、いい大人が老後2,000万円のために何ができるか真剣に話した議事録である。

 

 

パチだって、スロだって、したいんだもん

ひとまず、みんなが知っている投資を書き出してみた。

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投資の全体図

 

パチスロとか明らかに余計なもの入ってるじゃねーか!!

 

Aさん「だってさ、パチスロも大事だよ?たまに大当たりあるしさ、何よりアドレナリンが出るよ? アドレナリンが出るって人生じゃ大事でしょ?」

 

確かにアドレナリンは大事だ。生きる希望がなくては、老後まで生きながらえても意味がない。リスクとリターンさえ理解できていればいいのだ。

 

Bさん「まてまて。この表はこうなるべき」

と、Bさんがいくつか書き足した。

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投資の全体図2

 

競馬を足すな!!

とは思ったが、私も競馬は統計的にさえ処理すれば堅実に儲かることは実証したことがあるんだよね……。醍醐味が一切感じられないからやめたけど。全然楽しくない投資方法だけど、入れておく分には自由だ。だって、それがアラサーのリアルだから。

それに、パチスロも競馬も、下手すりゃ銀行口座の残高よりマイナスになるFXや先物取引よりはマシだろう。あれ、マシってなんだっけ……?

 

真面目な投資はインデックスで

真面目な話に戻ろう。「貯金よりちょっと上」の堅実な投資なら、eMAXIS先進国株式インデックスが大人気。(同シリーズにeMAXIS Slimもあってそっちも人気)堅実な投資といえば……の代名詞といえば必ず出てくるインデックス投資日経平均などの「指標」と同じ値動きを目指すインデックスファンドへ投資するやり方だ。小額ずつ、まとめて数千単位の株を買うのと同じで、リスクが少ない。

また、長い目で見れば日経平均やダウなどは上がり続ける。と、言われているだけで第三次世界大戦なんかがあったらもうわからない。が、そんときゃ投資も何も日本円の貨幣価値がぶっ飛びそうだから考えるだけ無駄。

 

長期保有ができるなら、忙しい社会人にとって便利だろう。eMAXISシリーズは中でも手数料が安く、7人のうち2人が投資していた。

 

ちなみに私は買っていない。なぜなら私はもっとリスクを取ることでリターンを見込みたいからだ。

 

ミドルリスク・ミドルリターンはREITETF

インデックスのように「複数の銘柄へ少数ずつ投資してリスクは下げたい」と思っているが、もう少しリスクをとってもいい」と考えていたのは私を含めて2名。中でもETFREITに分かれた。

 

ETFインデックス投資に近い投資信託だが、上場しているため株と同じように取引できるのが特徴。REIT(リート)は不動産のインデックス投資みたいなものだ。それぞれのメリット、デメリットは申し訳ないが独自に勉強してくれ。私は究極のめんどくさがりなので勝手に積み立ててETF等へ分散投資してくれるWealthNaviをやっているけれど、手数料を考えたらeMAXIS先進国株式インデックスの方がいい気も。

 

各投資法がどれくらい違うのか知りたければ「金融商品名+シミュレーション」で検索すると同じ額を放り込んだときに、どれくらいの額になるか見せてくれる。

たとえばWealthNaviで月10万円を30年貯めれば、貯蓄なら3,600万円のところを4,000万円くらいになるかなあ……という試算を私は立てている。夫を養う前提なので2人で4,000万。

 

ただ、月10万円貯め続ける人生、おくれるのかなぁ……。こればかりは、どうしようもない。頑張ります。

 

ハイリスクの投資をするくらいなら起業

7人のうち、何らかの起業に携わっていたのは2名。起業はリスクとリターンのグラフに入れると振り切れるくらいのハイリスクにもなりうる。なのになぜ始めたのか?2名とも「どうせハイリスクを取るなら、FXより会社作っちゃった方が楽しいでしょ」というスタンスを持っていた。

情熱なき投資よりビジョンある起業という気持ちはわかる。アドレナリンが出るし。

 

人生でアドレナリンを出す方法は3つある。パチスロか、FXか、起業だ。

 

独身に保険はいらない?

意外と盛り上がりにくかったのはiDECOiDECOは「非課税なのはうれしいがその分老後まで確実に塩漬けという大きなコストを払う」のが不評だった。だったらいざというときに動かせる資金で投資をしたいということだろう。

 

同じく契約してから受取まで期間が空いているものに保険がある。生命保険は「いざ申請してからいちゃもんつけられてハネられない」ことで人気の日系大手保険会社か、プルデンシャル生命に二分された。プルデンシャル生命はかつて定額で一生涯の保障がついた保険があったらしい。うらやましい……。最近の保険は10年単位で契約更新となり負担額が変わってしまうので、早めに入るメリットを感じにくい。

 

ただ、共通していたのは独身に保険は不要、だったらその金を投資に回していざというときの資金にすべし……という考えだった。

確かに30代は体を壊す確率が低いからこそ、保険金も安いのだ。私はフリーランスだから手厚い医療保険に入っているが、会社員なら福利厚生次第で不要という考えもある。

 

相続では遺言より遺留分が優先される

最後に相続の話題。晩婚の親だとそろそろ相続を話す時期となる。親は遺言を残せばなんとかなる……わけではなく、遺留分といって親族はあるていど「最低もらっていい」分が決まっている。たとえば配偶者は1/2、子どももいればそれぞれ1/4ずつは遺留分となり、申し出れば受け取れてしまう。親が子を勘当しようが絶縁宣言しようが、遺留分は渡さねばならない。

 

だから確実に渡したい遺産は、生命保険で受取人指定したほうがいい。ここで既婚者は生命保険を選ぶ理由ができる。

逆に親と仲が悪ければ、死後すぐに遺産相続を放棄しないと借金を背負わされるリスクもある。

 

なお、「遺言はポエムちっくに書くと家族が納得して遺留分を無視しても合意しやすい」というアドバイスを得た。いざ遺留分を超えても渡したい相手ができてしまったら、遺言状にポエムを書いて願いを託そう。親のポエムは想像しただけでしんどいが、いざ死ぬと感傷的に聞けるのかも。

 

なお、親がいくらせっせと遺言状を書いても、いくつか条件を満たさないと法的に意味がないので要注意。書くのは面倒だけれども、書かないよりは楽である……遺族が。つまり、アラサーはいかに親へ遺言状を書かせるか、問われている。

 

 

続きはこんど、泊りがけで話すことになった。それぞれ投資や副業、介護について勉強してから挑む予定。ちょっと、楽しみだ。

 

※この記事は特定の投資方法や金融商品を勧めるものではなく、また購入後の利益を保証するものでもありません。投資には元本を失うリスクがあります。必ずきちんと勉強してから始めて下さい。

また、金融商品を売買する資格を持った方に、きちんと相談してから購入されることをお勧めします。

金融系の商品を調べるとアフィリエイトサイトが多くみられますが、鵜呑みにせずあくまで自学自習の糧として利用されることをお勧めします。

 

 

私が知識ゼロから投資の勉強を始めるために買った本。

 

株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版

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これはフリーランスの人におすすめ。年末泣きたくなければ今買っておいたほうがいい。絶対。