トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

リナ=インバースで性的コンテンツはゾーニングされるべきと完全に理解した

※この記事には、お食事中には適さない表現が大量に出てきます

 

私はフェミニストを名乗っていたころから今も変わらず「2次元のコンテンツなら、被害者もいないんだし性癖は好きにすればよかろう」派閥である。幼児性愛だろうがリョナ(加虐趣味)だろうが、現実の被害者さえいなければいいのだ。

 

でもやっぱり、性的なコンテンツはゾーニングされるべきだとハッキリ思う。

 

ときは2000年。私は12歳だった。当時はまだ深夜にならないとネットが使い放題にならない時代で、親も寝静まる丑三つ時、インターネットに接続するのがひそかな楽しみだった。

 

さらに当時はテキストサイト全盛期。画像や動画は重すぎて閲覧できないが、小説ならサクサク読めるというわけで、そこいらの中高生もHTMLを覚えて小説サイトを立ち上げまくっていた。

というわけで私は、当時ハマっていた「スレイヤーズ 小説」で検索した。

 

そうして偶然目にした人生最初の官能小説が、

リナ=インバースのスカトロ凌辱ものだった。

 

いまでも、ありありと思いだせる。それくらい衝撃だった。あのリナ=インバースが「おひいいいい!!!」って叫びながらウンコ漏らして歓喜にあえいでいた。あの、ドラゴンもまたいで通る、セーラームーンと同じくらい憧れの対象だったリナ=インバースが……。

 

「「これがエロか」」

私は誤解した。

 

それからは、スレイヤーズを視聴するたびに「おひいいいい!!!」が脳裏に再現されてしまった。苦しかった。もちろん小説が二次創作だってことは、12歳でもわかる。だけど、いくらなんでもインパクト強すぎ丸。今もスレイヤーズは大好きなアニメの一つだけれど、あの黒背景に黄緑の文字で刻まれたスカトロジーは、忘れられそうにない。

 

し、それからはスカトロが苦手なジャンルになってしまった。FANZAで検索しながらうっかりスカトロ系のジャケ写が視野に入るだけでもニャーン……とかなしい気持ちになる人間に育ってしまった。あのとき、最初に出会ったアダルトコンテンツでさえなければ、私はこれを好きになれたかもしれないのに。

 

男性向けコンテンツだけの話をしたいわけじゃない。同様の衝撃は、BLでもあった。同じく12歳のころ「封神演義 楊戩 小説」で検索していた私は、楊戩のケツに大根がぶっささる二次小説にぶち当たったのだ。

太公望に天井から吊るされて、少しずつ大根がケツに納まっていく楊戩。

快楽にあえぐ楊戩。

 

「「いや、大根はケツに入らんやろ」」

人生2回目の衝撃とあって突っ込めた。

 

しかし、でも、苦しかった。封神演義は好きとかどうとかいう次元ではなく、「私の人生」くらいしみ込んだ漫画だったのに、メインキャラクターの楊戩が登場するたびにいつまでたっても大根が、大根が忘れられない……。

 

で、やっぱりこういう作品は18歳になるまで読んじゃだめだな、と、15歳くらいで思ったのである。時系列狂ってるけど。でも、当時から年齢の時系列がおかしくなるくらい、未成年でも見られる18禁コンテンツは多かった。

今ならもっとだろう。pornhubやXVideosはその気になれば小学校1年生でもアクセスできるし、下手すりゃ人生で最初に覚える英単語が creampieかもしれない。

 

……し、こういうコンテンツのおかげで新たな性癖に目覚める人も多数いて、それはそれで幸せだろうとは思う。思うけれど、やっぱりケツ大根とか、スカトロジーとかリョナは、上級者向け性癖だと思わざるを得ない。

この手の性癖は「青井 なつき 18歳 Debut」みたいなAVを学習してから『ほっほっほ、お客さん、あんた相当な好き者と見た。ときに、こういうジャンルもあるんだがな……』ってやり手のショップ店長みたいな人に案内される、AVコーナーでも奥の方にあってほしいんである。そうじゃないと、脳に強すぎる。

 

これに対する正論は「でも、スタンダードなセックスが何かは性教育で教えるべきだろ」である。正しい、正しいよ。

 

でも、日本では性教育が遅れていると言われ続けて早XX年。学校で「相手の人権を思いやるセックス」なんてものは指導されていない。現実では、最初の教材がアダルトコンテンツにならざるを得ない。

だったらせめて最初の教材は「青井 なつき 18歳 Debut」系にしてほしい、で、その後に上級編を知っていただきたい。そこから先は性教育ではなく「性癖の自由」の話なんで……。

 

と、完全に自分のトラウマベースで、ゾーニングの必要性を主張している。

異論は認めます。

 

そろそろ、大根が美味しくなる季節ですね。