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Heaven Burns Red 第二章完結時点での考察 #ヘブバン #ネタバレ

この記事はゲーム「Heaven Burns Red」第二章までのネタバレを含みます。

 

key作品の長い愛好家としてヘブバンは予約ダウンロードし、真っ先にプレイしてきた。現時点で第二章を終えているが、key作品だけあって予想通り謎が含まれている。

考察しがいがあるので現時点での疑問点と、考察を書いていきたい。何分まだ第二章なので、妄想も入れながら考察するしかないのだけれど……。

 

未プレイの方はとりあえず、このトレーラーをご覧ください↓

 

www.youtube.com

 

改ざんされている記憶

ヘブバンでは、登場人物たちの記憶が明らかに改ざんされている。『記憶の庭』ではとぎれとぎれの記憶が転がっているし、月歌に至っては入隊の記憶があいまいすぎる。

最初の方から登場する挿入歌「Burn My Universe」でも、

君を忘れても

ぼくは連れてくよ

出典:Burn My Universe

という歌詞があるので、記憶が失われていることを隠している様子もない。

ただし、記憶の庭に転がっているのは月歌視点での記憶だけだ。

月歌は「過去」に登場人物たちと出会っている?

月歌の記憶は改ざんされたか失われていて、実はすでに登場人物たちと出会っている。ガチャに出てくる「Aランク」のスタイルたちは、過去の登場人物だから、SSランクの現在より弱い。

ただし、この場合はなぜ他の登場人物が月歌の話に合わせているのかが謎になる。鍵となるのは第二章に出てくる「るか」と呼ぶ声。声の主はユキだが、それを覚えていないという。つまり、ユキも記憶障害を抱えている可能性が高い。

月歌の語る時系列がおかしいことからも、この可能性は高そうだ。

10年前:キャンサーの隕石が落ちる

7年前:キャンサーの支配領域が拡大

このあとに

16歳の月歌:She is Legendとしてデビューし世間を騒がせる

高校生のユキ:ハッカー集団として名を馳せる

という経歴はつじつまが合わない。世界がキャンサーに襲われているときに、バンド活動をしている余裕なんてあるか?

 

ループ世界である可能性

というわけで、月歌は記憶をいじられているか、何度か記憶をリセットされて、セラフ部隊に投入されては記憶を失うループを繰り返している可能性がある。そうすると月歌の実年齢は20代、下手すると30代の可能性もある。

さきほどの挿入歌「Burn My Universe」で、

ぐるぐる同じところ

回って気付いたらまた朝だ

1,2,3,4でLet's Go New Game

出典:Burn My Universe

という歌詞がある。ゲームオーバーを繰り返しつつも、New Game(新しいゲーム)へ何度もリセットされている可能性が、直接的に描かれている。実際、ゲームシステムとしてもあっけなくゲームオーバーになるし、何事もなかったかのようにやり直せる。

ではなぜ「ループ」をするのか。その可能性を2つ挙げる。

 

可能性1: ○○は死にかけている?

先の挿入歌「Burn My Universe」では、こんな歌詞が出てくる。

ああもう 忘れそうだ
でもまだここで脈を打つ

出典:Burn My Universe

ここで記憶障害について再度触れられているのはスルーして、「まだここで脈を打つ」に注目したい。

さらに、別の挿入歌「Dance! Dance! Dance!」では、デスボイス

This is My Dying Cry! (これは死にゆく私の叫び!)
This is Me Half-dying! (これは私、死にかけている!)

出典:Dance! Dance! Dance!

というド直球な歌詞が入っている。

さらに、死を示唆する歌詞は、

地上で生きてゆくには心が脆くて
どこにもたどり着けない

出典:星の墓標

と、複数登場する。

まだ死んではいない、けれども死にかけている……と考えると、月歌は死にかけているのではないかと思われる。記憶の庭では、目をつぶっている月歌がホームにいる。これは月歌の現状を表していると言えなくもない。月歌は、記憶の庭で記憶を修復することによって生きている世界へ戻ろうとしているのではないか。

 

「記憶の庭」の気泡は、ナ―ビィの「内側」世界ではないか?

記憶の庭には泡が飛び散っている。そして泡といえば、ナ―ビィにも気泡が描かれている。何なら、ナ―ビィが気泡そのものにも見える。

第二章で死んだ人間の記憶はナ―ビィの中にあるとわかっているから、実は月歌自身も死にかけていて、ナ―ビィとなっているのかもしれない。そして、記憶の庭を修復していくことで、ナ―ビィとして自我を失い切るのではなく、月歌として復活できる可能性が残されているのではないか。

そもそも、ナ―ビィという名前がダイレクトにnavi = navigator(案内人)だ。ナ―ビィは死者の魂というよりも、記憶のナビゲーションをしているのかもしれない。

 

もしここまでのゲームが全て「死にかけた月歌の記憶」なら、変な矛盾にツッコミを登場人物が入れてこないのにも納得がいく。物語は月歌の脳内で展開されているだけだからだ。

さらに、聖華は作中で「どうだ、未来は見えたか?」と言ってくれる。この声掛けは不自然すぎるが、死にかけの月歌にとって、未来が見えるか?と問うているなら意図は明確になる。

 

可能性2: むしろ○○が死にかけている?

もし、死にかけているのが「月歌以外の全員」だったら……?という可能性もある。聖華の「どうだ、未来は見えたか?」は、もしかすると月歌が何度も世界をループして、ナ―ビィと化した仲間を救いに行く旅を暗示しているのかもしれない。

考えてみれば、先程の歌詞

This is My Dying Cry! (これは死にゆく私の叫び!)

This is Me Half-dying! (これは私、死にかけている!)

出典:Dance! Dance! Dance!

デスボイスを出しているのは、月歌ではなくカレンだ。

 

死にかけているのは、カレンなのかもしれない。この場合は、記憶の庭が「月歌と死にゆく人物の記憶をつなぐ鎖」の役割を果たしていると考えられる。

さらに、

Hello Hello 応答を
Hello Hello 応えて

出典:星の墓標

と、セラフィムコードが「Hello World」のユキへ呼びかけているような歌詞もある。

ただ、この可能性がある場合は世界はより絶望的であると言える。実際、PVでは数万人レベルまで生き残りが減っているシーンが出てくる。もしそこまで人口が減っているとなると、仲間が全滅していてもおかしくない。

 

これを裏付けるように、蒼井は29期において唯一の生き残りだ。30期はG部隊しか出てこない。つまりG部隊以外は全滅している可能性が高い。精鋭であるはずの30A部隊が先輩ヅラして出てこない時点で、生存率はお察し……という状態である。(ナ―ビィ、あんな数で死傷者全員分足りるの?)

31期はまだ入隊したてだからメンバーが多くいるが、今後は1クラス分、下手すると主人公以外全員死んでもおかしくない。そう考えると、「月歌だけが生きていて、あとは全員死んでいる」可能性も十分にある。

 

まだ解決していない謎一覧

と、ここまで雑な考察を並べてみたが、まだ解決されていない謎が多すぎるので三章クリア後に加筆したい。

 

まだ解決の糸口すら見つかっていない謎

  • 生き残り人口をなぜ正確にカウントできるのか
  • なぜ男女が極端なほど明確に分けられているのか
  • なぜドームの一般人と戦士は接触が禁じられているのか
  • 記憶の庭に登場する猫の正体
  • 挿入歌「Indigo in Blue」に出てくる「止めを君にさす」の意味

 

というわけで、今日はここで終わり。