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トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

マウンティングの温床?"女子会"5周年なので女子の友情を分析した

女性の生き方

女子会という単語が普及して早5年。"井戸端会議"や"キャッキャウフフ"として適当に片付けられていた集まりは「女子会」と性差を強調したネーミングで認知された。注目度があがると同時に、女子会への誤解もまた膨らんだ。いわく「女子会はお互いの貶しあい」「男の悪口ばかり」といったものだ。

 

確かに女子会は、男子会(?)と異なり趣味の話で盛り上がることは少ない。その背景には女性に無趣味な人が多いことや、趣味を押し付けるよりも、共通の話題を見つけたいという特性が働いている。だからと言って、男の悪口に終始するほど暇でもないだろう。男の悪口しか話題がないなら、非モテはどこ行きゃいいんだよ!泣くぞ!

そこで、今回は女子会がどんな話題でできているのか、その構造を明らかにしたい。


女子会の全体構造

まずは、下図をご覧いただきたい。

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女子会は「仲の良さ」と「付き合いの長さ」でトピックが変わる。一般論だが、頻繁に会えばネタが尽きるので日常の何気ない話題が増える。また、付き合いが短いうちは私的な話題よりも「一般的な話題」を選びやすい。女子会にもこの法則が当てはまるので、図を見て「なんだこりゃ!」となる人は少ないはずだ。

では、ここから各セグメントがどんな話題をしているか、もう少し深く書いていきたい。なお、(4)の「仲良くもない状態が長続きしている女子」同士では女子会が発生しないので、ここでは割愛する。


(1) 付き合いが長く、仲の良い友達

女子が呼ぶ「友達」の中で最も人口が少ないのがこちら。仲が良くて長続きする友人である。もともと女性は環境の変化に伴って友達を変えやすいので、友達を作りやすいが失くしやすいともいえる。(例:ママ友)

 

このグループとは会う頻度は少ないかもしれないが、相手をよく知っているので刺激的な話題を提供することもない。「最近見た芸能ニュース」ならまだしも「彼氏のウケる寝言セレクション」のような"しょーもない上に内輪ネタ"を話す関係になる。

 

なお、この関係性で真剣な人生の話をするときは相手と絶縁する覚悟で諌めているときがほとんど。「前から思ってたんだけどさ」「あんたの不倫のことだけど」といった枕詞で始まるフレーズは命がけである。このあたりは相手を批判し、議論することでより仲良くなる男性同士の友情とは大きく異なる。


(2) 付き合いは短いけど、仲の良い友達

このセグメントには『大学で仲良くなった子』『会社の同期』などライフステージの変化に伴って知り合った相手が多い。女性の場合は結婚・出産で退職したり、専業主婦から仕事へ復帰したりと環境の変化が多くなりやすく、変化のたびにゆるい友情は断絶するリスクをはらむ。

 

女子会では付き合いは短くとも信頼しているため「自分が抱えていて、聞き手の友人が同じくぶつかる悩み」が話題になりやすい。たとえばアラサーの私が最近よく友人と話すのはこんな話題。

・損害保険と生命保険のどちらがいいか
・仕事と家庭の両立
・出世競争で男性と同じフィールドで戦えるか
・何歳までに子どもを産みたいか、その時結婚していたいか

 

見ただけで男性は「うわぁ・・・」となるかもしれないが、こういう話題が10代後半~20代前半に始まるのも女性の特徴だ。就職を考えるタイミングで女性は結婚とキャリアの優先順位を考え始めるので「3年生で単位取りきれるかなあ」と「30歳までに子ども産めるかなあ」が同じ次元で話題にのぼる。

 

もっと直近では、こんな話題もあった。

バイナリーオプションの安全な遊び方
・彼氏の高血圧予防食
・新卒のキャリアは日系と外資どちらで始めるのが理想か

とにかく、どこまで行っても現実的なのが特徴である。しかし重苦しいムードになることは少ない。男子会で「お前この漫画読んだ?めっちゃ面白くない?」のノリがそのまま「最近バイナリーオプションってあるじゃん?面白そうじゃない?」になってると思ってくれればいい。

・・・・・・ちょっと想像したけど、キモいね。きっと私の振る話題だけがキモいんだと、信じたいです。


(3) 付き合いが短く、まだ仲良くない友達

付き合いがまだ短い関係性では「探り探り」の会話になりやすい。「1回集団の飲み会で意気投合した子」といった関係がこのセグメント。「仲良くなりたいなぁ」とは思っていても、そこまで深いプライベートの話題を振りたくない。

 

かといって『2日前に盲腸の手術したらさ、医者が全身麻酔と勘違いしたのか、クラブミュージックをブンシャカし始めちゃって!』のようなビビッドすぎる話題が常にストックされているわけでもなし。そんな時に重宝されるのが(1)こんな男はひどい (2)ああいう女の生き方はしたくない のいわゆるマウンティングトーク。

そう「こんな男のLINEはありえない」「1回目のデートでプロポーズとか頑張りすぎでしょ」といった話題はあまり仲良くない子との話題なのだ。ではなぜ、こういう話題が出やすいのか?

 

実は、女性が話題でふる「○○ってありえない」トークは、8割の人間が「そりゃないわ」と思いそうな内容を選んでいることが多い。逆を考えれば、「好きなテレビ」「好きなファッション」などの諸々は「好き」という、話題が合う確立の低い内容の刷り合わせである。1割の好きより8割の"ありえない"は共通点を見出しやすい。そのためにジェンダーをダシにして、共通の敵を作っているだけである。

 

こうして列挙すると、なぜマウンティングが生まれる土壌があるか伝わったと思う。マウンティングは、もともとmen's non-noやMOREなど「総合誌」に掲載されている投稿コーナーのような内容だった。今ならGnossyやSmart Newsなど、やはり「スキマ時間で暇だから読む」ツマミのような存在であり、決してトップニュースを飾ることはない。無難で豊富な暇つぶし。それは女子会でも同じなのである。ということはTwitterでキラ星のように発生するマウンティングアカウントはよほど仲の良い友達が少ない関係・・・・・・?

 

そんなことを考えていたら偶然開いた女性誌「25ans(ヴァンサンカン)」の特設コーナー"あなたに似合う秋の先取りワンピ診断"で1問目がいきなり 【あなたが「これはナシ」と思う男性は? A体型がだらしない Bファッションセンスが今ひとつ】だった。ほら、こうして。女子は味方を増やしていくのだ。