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トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

マキシマリスト宣言:好きなものを、たくさん買おう。

「できるだけモノを買わない」ミニマリストの存在を知ったのは、はてなブログを始めてからだったので、これは「はてなしぐさ」の一部で、一般には普及していないんだろうなあと思っていた。また、「モノを買わないことがすばらしい」という考えは約20年も前に『清貧の思想』という本で流行っており、それがキャッチーな名前で再登場したのかくらいの認識だった。

 

ところが近日、本屋をいくつか回ったところミニマリズムに関する本がディスプレイに並んでいる。しかも集団で自己啓発会を開いたり、非ミニマリストをネットで攻撃する過激派までいるようだ。この点さえなければミニマリストは完全自給自足を目指すヤマギシ村のコンセプトに近いのだが、ミニマリストたちは情報発信だけマキシマムなのが特徴である。

興味を持ったので、ミニマリストのブログを検索して調べてみた。一例をここに引用させていただきたい。

ミニマリストの)ブログは何のために書いているんでしょうか?

(中略)日本のどこかで誰かが「○○さんのお蔭で人生楽になった」と思って欲しい。それが目的です。私は、ミニマリストになって、お金を使わなくなり、会社勤めを辞められました。なので今後、職場の人間関係で悩むことはありません。たぶん。

あと、将来への不安もだいぶ減りました。小さな暮らしができれば多くのお金は要らないし、ブログを書いていれば収入が継続して入ってくるためです。

もう1件からも引用させていただく。こちらはもう少し過激派?のようす。

はてなブログ村』には強烈な「反ミニマリストブロガー」が5人ほどいるかな、と思ってます。その記事が(ミニマリストに対する)『魔女狩り』の起点になる。その人たちはおそらく半永久的に「反ミニマリスト」「魔女狩り」な記事を書き続けるでしょうけど、これは完全に無視です。関わってはいけません。

 

うーん、違和感。

ミニマリズムでもアンチでも、人の生き方はそれぞれ好きにしなはれ。なのに沸きあがる違和感は、ミニマリストになると「人生がうまくいく、幸せになれる」という論旨に対してだ。なぜかアンチも「ミニマリズムでは幸せになれない」と"幸せ"についてやりあう。それってもはやモノを捨てる・捨てないという話ではなく、一種の自己啓発や宗教じゃないか?

 

話は少しずれるが、人生のハウツーもので「○○さえあれば幸せになれる」と考える集団は有害になりやすい。ある思想だけが正しいと信じると、アンチを攻撃したくなるからだ。ミニマリスト以外の例だと恋愛工学なども同じ傾向にあるだろう。しかし、宗教じみた考えではなく"いちライフスタイル"にミニマリズムを戻せば、ミニマリスト賛同者は増えるのではないか。

そこで、ミニマリズム自己啓発ではなく"ライフスタイル"として取り戻すためにも、あえて全く逆の暮らしである「マキシマリスト」の提案をしたいと思う。


マキシマリストの魅力について

私はおそらくマキシマリストだ。

趣味の範囲が広く、結構な買い物をする。小説、漫画、服、お酒。とにかく集めて、試して、満足するまで味わう。服はユーズドが多い。日本人は新品信仰があるため、ハイブランドも驚くような低価格で手に入るのが素晴らしい。

といっても、安物買いの銭失いはミニマリストと同じくイヤだ。価格に納得した最高の品を選びたい。問題は、最高の品がオリコンランキングのように数値化されているのではなく「自分の五感で感じる」必要があることだ。

趣味というのは自分にとって「最高のもの」を探す旅。芥川賞を読めば効率的に最優秀の新人文学が読めて効率的!なんてわけにはいかない。そうなると、家には試行錯誤のモノが増えることになる。最高の品が決まってからブックオフしてもいい。

しかし、最高の品が決まるまでは「これも素晴らしい、あれも捨てがたい」が蓄積していくことになる。また、その蓄積したものを手にとって「いろいろ集めたなあ」と愛しむのもまた、趣味の醍醐味である。

 

モノは次世代に繋ぐこともできる。私が辛うじて大学受験をできたのは、実家で父が集めた古典文学のおかげであり、祖父が趣味で投稿していた生物学の論文を校正していたからである。別に高尚な趣味でなくとも、同じ楽器を演奏して親子が繋がったり、ゲームで真剣勝負になったりと、買い溜めたものは家族の絆になりうる。


また、マキシマリストである最大のメリットは「お金を稼ぐモチベーションがあがる」ことだ。「頑張って次のボーナスで○○を買おう」と思っていれば仕事にも精が出るし、何なら「もっと収入を増やさないと好きなものが手に入らない!」と転職や起業といったさらなるステップアップにも繋がる。買いたいものがマキシマムなら、年収もマキシマムにしたい。必然的に気持ちは収入を増やす方向へ向かう。マクロな目線で見れば、この国のGDPにも貢献できる。

 

ミニマリストでいるとダイエット中の胃のように欲望が収縮し「今ある暮らし」を最高だと思ってしまう。それではもったいないじゃないか、こんなに世界には知らないこと、面白いものがたくさんあるのに!というのがマキシマリスト宣言である。なぜ空は青いのか?真にアヴァンギャルドな服は何か?最高の京都グルメはどこだ?知らずに死ねるか!

 

このライフスタイルに賛同する人はぜひ一緒にマキシマリストになってほしい。きっとマキシマリストはミニマリストとも仲良くなれるはずだ。なぜなら、マキシマリストは要するにオタク気質のことで、ミニマリストは一種の「断捨離オタク」なのだから。

 

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☆引用したブログに個人名があったため、個人情報保護を目的に一部改変しています。