出会いの数を増やしても運命の人に出会えない理由:婚活戦略でわかる「リーチ」の重要性
「出会いは増やしてるんですけど、いい男性がいなくて」
こういった方にお話を伺うと、1ヶ月で5人くらいの男性には新規で出会っています。それなのにグっとこない。中には年単位で婚活を頑張っているのに前に進まず、もう結婚できなくてもいいや……と婚活疲れを起こしている人も。
こういった女性の何が課題なのかを調べたところ、出会いが多くても男性への「リーチ」が少ないことがわかりました。リーチって何ぞや?と大抵の方は疑問を抱えるかと思いますので、さらっと説明いたします。
突然ですがWeb上のバナー広告を想像してください。Yahoo!やまとめサイトで目の隅に表示されていても「何の広告か」認識するのはごくわずか。表示だけでなく、広告が顧客の心に届いた数を「リーチ」と呼びます。
図は専門用語のカタカナばかりでややこしいですが、簡単に言うと
- 見た …インプレッション
- 気になった …リーチ
- 買った …コンバージョン
ということで大体あってます。
当たり前ですが、広告は表示されなければ気になることもなく、気にしてもらえなければ購入には至りません。であれば表示回数を増やせばいいじゃないか!と思うかもしれませんが、たとえば独身者へ離乳食の広告バナーを表示させまくっても意味がありません。広告は響く相手が限られるのです。
そこで広告バナーは「出産で検索したことのあるひと」「履歴でたまごクラブ公式サイトへアクセスした人」などの条件を絞って表示させます。こうすることで、表示回数は少なくても効率的にグっとくる人へ広告を届けられるのです。
さて、これを婚活に重ねて見てみましょう。
婚活パーティや異業種交流会へ行けば、簡単に男性の瞳に写った回数(インプレッション)を増やすことができます。その一方で「この前会った○○さんだ」と認識してもらうためには、ある程度じっくり知り合う必要があります。
冒頭の「出会いは多いけど、次に繋がらない人」は、じっくり話した回数(リーチ)が足りていない傾向にあるのです。誰でも合コンや婚活パーティを繰り返せば出会いの数は増えます。しかし表面的な会話を繰り返すだけでは相手の心へ届かないので「リーチ」しないのです。(超美人、スリーサイズがB102、W56、H95……といった表面でも伝わる魅力があれば話は別です)
また、表面的な会話では相手の中身もわかりません。「株式会社はてなにお勤めの山田太郎さん34歳、エンジニア」だけでは、自分との相性がわかる情報はひとつもありませんのでグっとくる、こないも判断できないはず。ですから出会いがあってもピンとこない人ほど、1時間喫茶店で話しこむような「リーチ」を増やす戦略へ変更したほうがよいでしょう。
リーチを増やすことができる出会いはこういったものがあります。
- 食事会、料理教室など会話を中心とした趣味の集まり
- 小規模な異業種交流会など、目の前の相手とじっくり話せるイベント
- サンマリエやオーネットなどのお見合い式出会い支援
また、リーチは自分が売れる市場を認識しておけば広告と同じように出会う回数は少なくても、効率的な出会いを期待できます。そのために取れる行動はこちら。
- 元彼をリストアップして共通点を探す
- 友達へ自分が受ける男性の層を質問してみる
この世には、わかりやすい魅力でマス受けする女性もいる一方で「噛めば噛むほど魅力がわかる女性」や「ある特定の男性にモテまくるニッチトップな女性」がいます。婚活では全方位モテなど狙う必要はなく、運命の男性を一本釣りできれば万事オッケーです。
そういえば学者にやたら受けるな、40代のバリバリ働きたい男性にはモテるといった「自分だけのモテフィールド」を見つけてから、フィールドの中でグっと来る男性の条件を絞るほうが闇雲に出会うよりも効率的です。
これをきっかけに自分の魅力を洗い出したあなたが、独自市場を開拓できますよう願っています。