2人のアルファブロガーと飲んで学んだ「バズり」の向こう側
突然だがアルファブロガーお二人と飲ませていただいた。
この方(id:papuriko)
と、この方。(id:fahrenheitize)
「妖怪男ウォッチ」のぱぷりこさんは、元ネタの妖怪ウ○ッチが下火になるのも何とやら、怒涛の勢いでバズりつづけるアラサー女子憧れのブロガー。ファーレンハイトさんは2012年ごろからヒットしている恋愛アドバイスの大家。
事前に予約していただいた、六本木のラブホテル横にあるイタリアンへ。店内はカップルで満席だった。「口説き落とすまでの導線が短い店だ」と、恋愛の性欲っぷりに感嘆しながら待っていたら、すぐ2人ともお越しになった。
簡単に要約するとぱぷりこさんとファーレンハイトさんは美人とイケメンだった。「リアル世界での強者がネットに侵攻してくる時代か」と少し辛くなる。
とりあえず、乾杯。
私「お2人とも、誰かとお会いしたって話、聞かないですよね」
ぱぷりこさん「まず会いたいっていう連絡が来ない。笑 私が誰かと会ったりすると『意外とお優しいんですね』なんて言われることが多くて。私・優しいですよ?」
ファーレンハイトさん「お会いする方みんな、暗黙の了解として誰も会ったことを話さないんですよね」
アルファブロガーは信者に会っても、個人情報を信者が勝手に守ってくれると。
ここでワインが1本空く。
私「でも、個人情報危なくないですか?結構ブログで実例としてご友人が出てきますよね。このあたり大丈夫なんですか?」
「ブログに実例で出す人間を、本当に友人と思っているかどうかですよね」
確かに……。私も女性をモノ扱いするヤリチンの部屋には村上春樹の本が置いてある不思議 を書いたときから、ヤリチンの知人とは縁が切れても別にいいやと思っている。
大事な人のことをブログに書くような人間は友達がブログが理由で離婚しそうのように、家族から猛反発を食らうはずだ。
女性誌の「身近なあの人ありえないんですけど!投稿欄」に近いかもしれない。近くて遠い他人たち。
ここでワインが1本空く。
私「お2人ともよく記事がバズってますけど、 バズる記事には事例がエキセントリックな以外に、何の要素があるんでしょうね」
ぱぷりこさん「序文の短さです。頭のいい人ほど人から刺されないように議論の逃げ道を用意したがるんですよね。でも、そうすると序文が長くなる。序文が長いと、それだけで読まれない」
検証するために、最近ヒットしている記事をいくつか読んでみる。
僕の結婚は失敗でした。 - Everything you've ever Dreamed
確かに、どれも序文が超短い。というか、すでに最初の1文が結論である。アメリカのレポートみたいだ。
ここでワインが1本空く。
話していてわかったのは、アルファブロガーが他人のブログもよく読んでいること。「この人はいま心の余裕がない」とか「書き方に課題を抱えている」といった書き手の心理まで見透かす力の持ち主だということ。
バズり続ける人たちには、他者もよく見えるのかもしれない。初めて私は自分のブログが他人にどう見られているか意識した。
これ以降の記憶がない。翌朝謎の打撲痕をさすりながら家の床で目覚めた。ブログがどう見られてるか意識している場合ではなかった。リアルの評判が危ない。たぶん迷惑をかけた気がする。また飲んでください。
☆掲載にあたりお二人に事前許可をいただいております。また、個人情報保護のためかなりの情報を改変しておりますのでご容赦ください。