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トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

早稲田の学生はなぜ「二流」なのか?慶應に勝てないその理由

 

学生一流、施設二流、教授三流とあだ名される早稲田大学。しかし昨今の話を聞くに、早稲田生は二流になった疑いがある。

 

一流の大学生をどう定義するかは難しいが、「高校生の志望度」「学問分野の貢献」と「就職状況」あたりで比較してみよう。

まず「高校生の志望度」だが、今の高校生は早稲田と慶應の両方に合格した場合、慶應を選ぶ率が高い。特に法学部ではどちらも合格した場合、早稲田を選ぶのはたった18%である。

早稲田の看板・政経は、なぜ慶應・法に抜かれてしまったのか? | collegino[カレッジーノ]

 

次に「学問分野の貢献」で考えてみよう。世界大学ランキングがの一つを見ると、慶應は197位、早稲田は220位。どちらも奮わないが、世界ランクでも早稲田が劣勢に置かれていることが判る。ちなみに学問分野では東大・京大が筆頭(東大31位、京大36位)となっており、さすが旧帝大の研究機関と納得できる。

QS World University Rankings® 2014/15 | Top Universities

 

最後に「就職状況」だが、全体の就職率を見ると慶應は86.1%で、早稲田は79.9%。主要企業へ限定しても慶應41.6%、早稲田30.3%と、差がはっきり出てしまう。

つまり慶應と早稲田を比較すると、早稲田は志望度・学問・就職の3弱となってしまうのだ。

就職に強い大学に異変?理系女子争奪戦、早稲田大に圧勝の慶應、法学部凋落… | ビジネスジャーナル

慶應って本当に就職強いの? | 在学生から見た早慶 | 早慶学生ドットコム

 

ところが、早稲田は決して「慶應より劣る」大学ではない。同じ学部の偏差値を比較すると、文学部は早稲田・慶應共に65、政治分野も同じく70と並ぶ。理工学部の各分野でも最高偏差値は早稲田・慶應共に65。慶應は医学部があるから学校全体の平均を押し上げるが、学部ごとに比較すれば決して差はないのだ。(旺文社パスナビ、2015/05/25 21:16 調べ)

 

ではなぜ、早稲田の学生は「二流」となってしまうのか。

 

まず、早稲田と慶應では「教授やOBGの大学に対する評価」が異なる。早稲田生は「お前は賢くない」というメッセージを頻繁に教授やOBGから受けるようだ。聞いた話では「しょせん私立なんだから」と卒業生に言われたといったものが多い。女性は特に「ワセジョ」として『東大に行くほど賢くもなければ、女性らしさもない』というレッテルを貼られやすい。大変な美人が「私なんてワセジョだからさ~」と卑下している光景は私も見たことがある。自分の価格を低く設定する女性には、しょうもない男しか寄ってこない。それがまた、彼女の「自分価格」を下げているようだった。

 

対して慶應では「慶應に来たことを誇りに思ってほしい」という態度で教授陣・OBGが学生へ接する。慶應卒業生の団体・三田会は「我々はエリートだ」と連帯感を強める。(実際にエリートかどうかはさておき。)対して早稲田は個人主義的である。慶應に比べ「社会の成功イメージに沿うような生き方」に対するプレッシャーが少ない。

 

つまり早稲田生は「自分はしょせん早稲田だし」という自虐感と、「社会的成功なんてしなくてもいい」という個人主義があいまって、数値化された「一流」の定義から脱落しやすい。

 

大企業の採用活動をインターン生として手伝ったことがある。日本の優秀な学生を捕まえようと、慶應・早稲田生を対象に説明会を企画した。しかし、驚くほど早稲田の学生は参加意欲を見せなかった。それどころか「どうせ受からないのに大企業なんか受けても……」と言われてしまった。対して慶應生は就活イベントにすぐ顔を出す。中には天才もバカもいるだろうが、少なくともエントリーするので内定率は0ではない。

 

その後、早稲田生へ「なぜ大企業に通らないと思うのか」と質問してみると「しょせんは私大文系だし・・・」といったものから「どうせ青学や慶應みたいにキラキラした学生生活をおくっていないし」などと言われる始末だった。青学も慶應も学年に数千人はいるのだから、キラキラしていない子も多いであろうに、この認識の差はなんだろうか。

 

早稲田生を二流にしてしまっているのは「入学前から周囲の人間が刷り込む"早稲田は二流"というイメージ」ではないだろうか。仮に早稲田生の大半が「俺らは一流だが、慶應のような就職バカにはならないぞ。学問に専念するんだ」と思ったり「ベンチャーへ入って起業家になる」と思っているならいいだろう。だが、早稲田に限らず学生の大半はそこまでアグレッシブではない。周囲が意図せず口に出す「慶應だからモテるでしょ」「早稲田ってことは飲めるんでしょ?」といった身勝手なイメージに振り回されて「自分はどれだけ賢いか」まで決め込んでしまいやすい。

 

少なくとも私が出会ってきた早稲田の人は、賢く、聡く、そして優しい人が多かった。早稲田卒の友人の意見は参考にさせてもらうことも多い。だがもし彼らが早稲田を二流だと思うのなら、それだけは私が外部の立場から止めよう。早稲田は、素晴らしい大学だ。