トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

不倫女子は3種類いた!タイプ別分析と迎えやすいエンディング

 

 源氏物語からアシュレイ・マディソンまで、不倫はメジャーな恋愛トピックであり続けている。その割に、不倫女子を包括的に調査したデータがあまりない。ananなんかで「不倫したことある?」とアンケート調査されるのが関の山。

そこで、今回インタビューした不倫女子約20名の話をもとに、不倫女子のセグメント化をしてみる。あくまでインタビューをもとにした仮説だが、初めての試みとして何かの役に立てば嬉しい。

 

◆不倫女子セグメント図

下の画像が「不倫女子」のタイプを分けたものだ。

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不倫女子はおおまかに3タイプへ分かれている。「期間限定で不倫を楽しむ」「幼少期の愛情不足を補填する」「今の男と別れて、不倫相手へ乗り換えを画策する」の3種である。

 通常の恋愛と違い、不倫は"関係が終わった後どうなるか"が大きな課題となる。単に不倫を終える・終えないだけでなく女子が関係の終わったあとどう生きるか、タイプ別で異なるのも特徴となるので各項目で記していきたい。


タイプ1 期間限定で楽しんでいる人

不倫を「いつか終わる恋愛」として認識しながらも、肩書きや収入のある大人の男性との関係を楽しむ女性。25歳以下が多い。不倫は「スパイスのある恋愛」だと感じており、同級生とはできない高級レストランでのデートや、お忍び旅行を楽しむ。

 

女子の方が年下で給与が低く、旅行やデート代は全て男性もちになることが多い。全不倫女子の中で、最も男性に金銭的負担が大きい相手といえる。正妻を意識しており、また正妻に勝って1番になりたいという欲求もないので浮気が正妻にバレそうになればすぐに身を引く。

 

不倫相手以外に本命彼氏がいたり、普通に彼氏を探していることも多く、彼との関係が成熟してそろそろ結婚を視野に……と思い始める25歳前後で不倫をすっぱりやめる。最も多い別れ方は音信不通。

 

既婚者の男性が本気になって「離婚する」と言い出すと、笑顔で喜びながら「フェイドアウトしよう」と逃げる準備を始めるので、安易に離婚した男性は孤独な被害者となる。このタイプの女性に「40代以上の男性と結婚できると思いますか?」と質問すると、大抵「ありえない」と返ってくる。


タイプ2 幼少期の愛情不足を補填する人

不倫女子で最も人口が多い。25歳~32歳で不倫スタート。「サバサバ」「アネキ」などと思われ、周りから慕われる真面目な女性であることが多い。牧歌的に過ごしていたら周りが結婚し始めて焦り、少女マンガちっくな愛を(責任を取らないがゆえに)囁いてくれる既婚男子に掴まえられてしまう。

 

幼少期に親からの愛情不足を感じていたことが多く、甘やしてくれる既婚男性に「こんなに大事にしてもらえたのは初めて」と感動する。幸せの閾値が低いので、既婚男性の責任なき愛情でも「人生史上最高の愛をもらった」と感じている。

 

一途なのでアラフォーまで愛情を既婚男子に注ぎ、男からフェイドアウトされて魔女化する率が高い。また、自分の恋路に夢中なので正妻は意識の範疇外にいるせいで警戒を怠り、訴訟の被告になるケースも多い。

本音では「彼の1番」になりたいので、既婚男子が二股以上をかけると「私の何がいけなかったの、こんなに尽くしたのに」とネガティブお涙系修羅場を迎える。不倫の中で最もバッドエンドの種類が多いが、このタイプの不倫女子が大多数であるがゆえに「全ての不倫はバッドエンド」と世間は認識している。

 

この不倫女子が救われるためには「自分で自分を愛する力」を育てなくてはいけない。自分を愛する力を育てる前に不倫を無理にやめると、代替としてアルコール、ホストなど予後の悪そうなものにハマっていく人もいるので、友人から不倫女子を迂闊に止めることはできない。


タイプ3 乗り換え候補として検討する人

「今の男と別れて一緒になりたい」と、不倫しているタイプ。不倫というよりは「今の彼と次の彼が被った」に近いかもしれない。年齢にはばらつきがあり、最年少で10代、最高年齢で60代までインタビューしたことがある。

既婚者×既婚者のダブル不倫である率も高い。年齢が上になると自分だけでなく、恋愛対象になった相手が既婚である率も高くなるからだろう。 他の不倫女子であれば正妻にバレないよう気遣いをすることもできるが、このタイプは積極的に正妻を敵視しているので家庭への影響が大きい。

 

予後は最も波乱が大きく、離婚だけで済めばまだ穏便なほうで家族からの絶縁・友人の喪失など障害も多い。駆け落ち同然に略奪婚……となるのが一番インタビューでは多かった。また、燃え上がる恋愛は鎮火するのも早いのか、インタビューした事例では全ケースで数年以内に離婚している。

 

この手の不倫に燃えてしまうと子供がいようが親が要介護だろうが恋にひた走ってしまうので、キャピキャピ恋愛をしている他のタイプよりも破滅的である。「こういうタイプが不倫しやすい」という性格の共通点も見られず、まるで天災のよう。

 

反対されればされるほど燃えてしまうので、逆に「わかる、その不倫!共感する!」と同じ世界に没入してあげることで「駆け落ちしなくても理解者が得られた!」と破滅ENDへのストッパーになるようだ。


おわりに

以上、不倫女子のセグメントを3タイプに分けて説明してきた。恋愛は十人十色なのでセグメント化するには無理やり感もあるが、ある程度納得できる分類になったかと思う。「不倫は悪い」「彼女は悪くない、既婚の男が悪い」「既婚男をたぶらかす女が悪い」と個別の事例をブン殴るほうが簡単だし、ネットゴシップにはちょうどいい。

 

だが「不倫とはどういう現象なのか」と考えたり「止める方が本当にいいのか」「確実に止めたければ何が根本原因なのか」を探るほうが、よほど知的で応用性があると私は信じている。