はあちゅうさんから2020年8月11日に発送された訴状に対する見解
2020年8月18日、はあちゅうさんの弁護士から訴状が発送され、2020年9月19日に東京地方裁判所からこれを受領しました。
※情報保護の観点から、一部を割愛して掲載しています。
本件について以下の通り見解を申し上げます。
経緯のご説明
まず、はあちゅうさんは第一子を授かり、現在息子さんがいらっしゃいます。
第一子妊娠に先駆けてはあちゅうさんは、書籍『旦那観察日記: AV男優との新婚生活』に掲載されていた内容の続編と見える、妊活のコンテンツをブログ『旦那観察日記』 にて掲載しておりました。
当時、はあちゅうさんの妊活は「リアルタイム更新」と掲載されていたにもかかわらず、実際には妊娠判明後も妊活を続けているフリをして、コンテンツを更新し続けていた疑惑がありました。
当時の詳細はこちらの記事に詳しく掲載されています。
そのため、はあちゅうさんには当時読者から批判が集まりました。
問題のすり替えが巧妙。だれも妊娠したことを裏切りとはおもってませんよ。あたかも妊娠してないかのように装って3/21に妊娠検査薬陰性を載せたことについての説明は? 不都合な部分の説明はなしで、被害者ぶることで信者を増やす手法ですか?
安定期まで公表しないことはみんなもちろん共感してくれると思います。妊娠黙ってたことではなく、リアルタイムに書くと言ってたから、ついこの前の検査薬陰性だってリアルタイムだと思ってみんな温かいコメント考えて寄せてくれてて。そこへのごめんねの気持ちは一切無いのですか?
この流れを受け、私も当時下記の投稿をTwitterへいたしました。(はあちゅうさんのご依頼に基づき、現在は削除されています)
はあちゅうさんが物を宣伝するとよく売れる。だから仕事が絶えない。近い業種だからよく存じてます。けれど、妊活の本を出して売れたタイミングで「実は妊活について書く前から妊娠していました」は冒涜ではないですか、読者を、妊活する方をなんだと思っているのですか。
内容証明をいただいた件については、はあちゅうさんのブログに詳しい記載があります。
つきましては、弁護士の清水陽平先生より、当時下記のとおりご返信差し上げております。(一部抜粋のうえ、読みやすさ改善のため改行を追加しています)
回答者が前提とした書籍は「旦那観察日記~AV男優との新婚生活~」であるところ、ご指摘のとおり妊活について書かれていたわけではなかったことから、この点についてツイートを削除するとともに、謝罪をいたします。
Twitter上では文字数の関係があることから、回答者のブログで謝罪を掲載し、リンクをTwitterに掲載することとさせていただければと思います。
なお、妊活の本を売るためにブログの妊活編を更新していたかのような投稿が、伊藤春香氏の社会的評価の低下を招き、業務を妨害するとしている点について、上記書籍が売れるようにブログの妊活編を更新しているのだろうという感想自体は変わるものではありません。
自身の書籍が売れるように活動をすること自体、何ら問題があることではなく、回答者が販促活動の一つとしてブログ妊活編を更新していたのだろうと指摘したとしても、これによって伊藤春香氏の社会的評価の低下が生じることはないと思料します。
仮にかかる回答者の指摘によって業務が妨害されるというのであれば、ブログ妊活編がまさに販促活動のために行われていたということに他ならないといえます。
(中略)
なお、回答者は、今回の件について上記のとおり一定の謝罪を行う所存ですが、今後一切、伊藤春香氏に言及しないという点については過大な要求であると言わざるを得ないため、応じかねます。
本件について今後の窓口は当職となりますので、本件に関するご連絡等は当職までいただき、回答者に対して直接の連絡等を取ることはお控えください。
そして、お詫びと訂正文において以下の通り記載いたしました。
この書籍が「妊活の本」ではない点に誤りがございましたが、はあちゅうさんは続編とも見えるそのブログにおいて、妊活について継続的に触れています。また、書籍発売時期の前後に雑誌等で妊活についてインタビューを受けるなどして、ご自身の妊活をテーマにお仕事をされていました。
そして、はあちゅうさんは妊活に関し、"実際は妊娠が判明していたにもかかわらず、妊活しているかのような表現"をしていた疑惑があります。
これらが仮に事実であれば、リアルタイムではあちゅうさんの妊活を応援していた方や、不妊治療をされている方への冒涜ではないかと感じます。それを踏まえ、ツイートをさせていただきましたこと、ご理解いただけますと幸いです。
なお、当時のはあちゅうさんが内容証明を送られたことについて、どのような評価が当時存在したかは、山本一郎さんの記事をご高覧いただければ幸いです。
内容証明郵便でご依頼いただきましたとおり訂正文を掲載し、さらに当該ツイートを削除したことから、本件については終了したものと認識しておりました。
しかしながら、改めて当該ツイートに関する訴状が届いたのが先日のこととなります。
トイアンナ側の見解
私からの見解は以下の通りです。
はあちゅうさんが大変心を痛めていらっしゃることは、訴状を送られた事実、また「請求の原因」P33に「大変悔しい思いをしている」と記載されていることからも把握いたしました。また、他の方から誹謗中傷としか思えないメッセージを繰り返し受け取られ、精神的にお疲れのようすかと思います。
しかしながら、すでに上記の経緯にてツイートが削除され、訂正文が掲載されていることを踏まえますと、本件について改めて訴状をいただいたことは大変遺憾です。
私はあくまでも経緯を踏まえての意見を述べただけで、仮にはあちゅうさんの感情を害するものがあっても受忍限度内であると考えます。
また、私よりもご経歴が長く、フォロワーも多い人気作家であるはあちゅうさんより、ブログやSNSで「トイアンナがまっとうにはあちゅうさんの論点を批判した」のではなく「デマを意図的に拡散した」かのごとく記載されたことについては、業界の大御所であるはあちゅうさんからパワハラを受けたと感じています。
今回の訴状につきましては、代理人弁護士の清水陽平先生より答弁書を準備しております。しかしながら、正式なご回答の前に1人の書き手の抗議として、上記文章を掲載した次第です。
本件についてのお問い合わせ先
本件につきまして、メディアからのお問い合わせを全面的にお受けしたく存じます。
なるべく万難を排しご返信差し上げたいところではございますが、現在弊社スタッフは人手不足のため、ご返信に数営業日いただく可能性がございますこと、あらかじめお詫び申し上げます。
お問い合わせ先: toianna.blog@gmail.com
※TwitterのDMは拝見しておりません。何卒ご容赦ください。
トイアンナ 拝