トイアンナのぐだぐだ

まじめにふまじめ

ねえ、そこのダメ男。私を抱きしめて、話を聞いて、寂しさを埋めて、この思いを受け止めて。 #PR

ああ゛~~。いい男よ、私をたぶらかしてはくれまいか。

と、疲れた女(33)は思ってしまった。

 

あんまり深くとらえないでください。「仕事を投げ出してハワイに飛びたい」とか「ぱおんメンタルのときに寄り添ってくれるスーパーダーリンがほしい」とか、そういうレベルの虚妄です。

 

まあしかし、願えば叶う夢もある。そこで、最近出会った男性の話をひとつ。

彼は35歳、やや年上。会ってすぐに「こいつ女慣れしてるな」とわかる話し方。といってもチャラいのではなく。『女慣れした男』は下手な虚勢を張らないから分かるのです。

 

女慣れしていない男性は、女性の前で「俺はこんなにイケてるぜ」と自慢しだすか「どうせ俺なんて学歴も仕事もないし」と突然のコンプレックスぶちまけ大会を始めるかの二択。いずれも女性にとってはハタ迷惑な他人事で、それがまた彼らの怒りを買うわけです。

対して女慣れした男性は、聞き上手。「それより、〇〇ちゃんのことを聞かせてよ」とささやいて、我々の世界一どうでもいい愚痴を、まるで世紀の発明かのごとく真剣に聞いてくれます。

 

「そうなんだ、つらかったね」

「そんな風に頑張ってる姿勢、尊敬してる」

「そういうところがかわいいよね。好きだよ」

この3つの言葉だけで、涙が出そうになる乙女がどれほどいるでしょう。

 

さらに彼はこう語ります。

令和源氏オペレッタRe

 

「本命がいたら浮気しないよ。本当に気になった子にしかアプローチしない」

「結婚したいし、結婚相手は一生大事にしたいと思ってる」

 

そんな、誠実さの塊にしか見えない彼が、実は

「全員本命といえば本命。目の前の相手がそのとき、一番大事」 

「本当に気になった子"たち"にしかアプローチしていない」

……と思っているなんて、誰が予想できるでしょう。

いや、できない(反語)

 

『こういうことして、罪悪感を抱かないの?』と質問すると、沼を支配するタラシ男性はこう言います。

――だって、どの子も「私って本命だよね?」とは聞いてこないよね。聞いてきたとしても、僕にとっては全員が本命みたいなものだから、「うん」としか言いようがないし。全員好きなんだよ。

 

詭弁か! しかしながらこの詭弁、遊び慣れた男性はよく使います。

とはいえ、女性たちも間抜けじゃない。他の女の匂いをかぎ取っては「もしかして、私ってワンオブゼムかも」「浮気されてるのかな。っていうか、私が浮気相手?」と不安を抱きます。

 

そして……耐えに耐えてから「ねえ、浮気してない……?」と恐る恐る確認を取ります。そこで「浮気ってなに? 僕はみんな全員好きだよ?」なんて言われたら関係が崩壊するわけで、聞くには1トンの勇気がいる。ここまで、年単位でガマンする女性もざらにおります。

 

そこで、沼男性はこう返すものです。

「なに言ってるの。好きだよ」

「付き合うとか付き合わないとか、そういう名前の付いた関係じゃないだけで好きだよ」

「どうしたの?何か不安になっちゃったなら、話を聞くよ」

「好きじゃなかったら、一緒にいないよ」

あああああ、嬉しいトキメキ言語。

が、誰もそこで「当たり前じゃん。付き合ってるのはお前だけだよ」とは返してくれないのです!!

 

なお、一番最悪のクソ男はLINEなら既読スルーをかまし、後日「ねえ、今度一緒に旅行いこうよ」とか「来月、友達に紹介したいんだけど」など、本命を匂わせるフォローだけしてきます。ニオイだけで実態はないけどね。

 

現実の最悪クソ男ムーブはぎゅっと抱きしめて「もー。怒ってるの?」とへにゃっと笑います。へにゃっ、に流されたら終わりです。いいですか、付き合ってないんですよ。

 

ここまでたどり着いたあなた。

ようこそ恋愛沼へ。

わかってる?でももう抜け出せないでしょう?

 

沼った女性に残された次のステップは3つ。

① 占いに課金。「いつまで耐えればいい…?彼にとって私は本命?」「衝撃結果/最終宣告/彼の気持ち・あなたへの思い・結婚意思」なんてメニューばかり開いては、自分が本命だと告げる結果だけをスクショで保管する。

② 友達にのろけるエスコートがうまい、連絡がマメ、辛い時にぎゅっと抱きしめてくれる……などの要素をかき集めて『自分だけが本命だ』と自分に言い聞かせる。

③ 心を麻痺させる。クリスマス、なぜかランチしか会えない。LINEの返事が「ごめん寝てた」で2日以上ない日がある。ほかの女性と仲良くしてる写真が、友達から送られてきた。でも大丈夫。だって会ってるときはあんなに優しいんだもん。私は愛されてる。愛されてる。愛されてる。

 

だからさあ……。

やっぱり現実のタラシはあかんて。

 

と、地獄でため息をついていたら、たなかさん(前職:ぼくのりりっくのぼうよみ)が、タラシを演じる公演があると聞きました。

 

www.youtube.com

たなかさんといえば、このレベルのイケメンであり、お歌が鬼セクシーであり、そして女を沼らせる素質がありそうな殿方です。もしたなかさんがYouTubeで銀行口座を晒したら、ATMに走る女が大量発生するでしょう。

 

たなかさんがタラシな姿を見せてくれる劇は、2020年10月31日にオンライン公演

 

令和源氏オペレッタRe

 

このショットで、最低3人の女が沼ると分かります。たなかさんの役名は「光源氏」と、日本最古のタラシを踏襲したお名前で挑まれるようで。大変よい……。たらされたい……。女性陣のお名前は、明かすと壮大なネタバレになるためちょっと伏せておきましょう。なあに、源氏物語で起きる地獄の恋愛沼の、アレです。はい。

 

youtu.be

 

当日のオンライン公演だけでなく、公式Twitter、キャストのSNS、さらにメッセージ機能でたなかさんのタラシの断片……もとい浮気現場が見られるようです。

 

公演前から気になる男の浮気現場を見せられて、闇堕ちできるってどういう仕掛けよ?

 

きたる10月31日、死なばもろとも。

どうか私と一緒に甘き死の沼へ入りませんか。

 

▼チケット購入はこちら▼

reiwagenji-re.peatix.com

 

※この記事はオンライン上映の演劇「令和源氏オペレッタRe:」のPR記事です。

※たなか(前職:ぼくのりりっくのぼうよみ)さんが現実でもタラシかどうかについては私の知るところではありません。が、公演中は間違いなくタラシてくれるであろう"何か"を、事前にいただいた資料で感じております。お楽しみに。

 

令和源氏オペレッタRe: 公式サイト

reiwagenji2020.oriental-dancer-india.com